自炊業者を訴えたアノ原告団をなんとかしたい

「自炊」代行2社にスキャン差し止め要求 東野圭吾さんら作家が提訴

気持ちは分かるし、正義もある。
でもねぇ、
『私的複製に該当しないことは明らか』……そこが争点では、ひょっとすると負けるんじゃないのかな。
少なくとも無駄な血が流れる。

考え得る、ビジネスモデルは4種類。

A)客持ち込みの1冊目だけをスキャンし、重複分はその複製を納品
B)スキャン用の本を貸して客がスキャン
C)スキャン機材を客に貸して、客持ち込みの本をマトモに全部スキャン
D)客の本をマトモに全部スキャン

問題にすべきは、AとB。おそらく既存の法律で充分に罰せられるはず。
一方、C,Dを罰するのは筋が悪いと思われるし、
それで作家らが直接損をすることはなく、
Dに至ってはまず赤字のはずだ。

A,BのC,Dに対する決定的な違いは、
事実上、無許可の電子出版な点。
そこを突けば、シンプルな戦いになると思うのだけれどもなぁ。

彼らが、電子出版に対して敵意や偏見があると考えるよりは、
無理解、無知が主因だと捉えるべきなのだろうけど、
それはそれで脱力してしまう。